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キーボー島論文が採録決定

キーボー島アドベンチャー。全国の小学校の10%に近いシェアを持つ無料の小学生用キーボード入力学習e-Learningサイトだ。スズキ教育ソフトの横幕社長(当時)のGoサインを受けて2002年12月に企画を開始,2003年5月からモニター運用,2003年9月から正式運用とした。2003年度は約9万人,2004年度は約14万人の小学生がユーザーとなった。3年目の2005年度は,中高校生・上級者向け「DX」,家庭向けの「ホーム」,学校用の「スクール」などの有料パッケージが販売されたが,それでも無料サイトには約11万人のユーザーがいる。学校のカリキュラムに位置付いている例もいくつもあり,学校現場の情報教育の普及に役立っていることを誇りに思っている。
そのキーボー島について,設計原理と指導効果を中心に取りまとめた論文を,高橋@富山大学と書いていた。もう2年がかりだ。それがこのたび,堀田龍也・高橋純「キーボー島アドベンチャー:検定機能を実装した小学生向け日本語キーボード入力学習システムの開発と評価」として日本教育工学会論文誌に「論文」として採録決定となった。日本教育工学会は,同分野の学会の中でもっとも大きく,そしてその論文誌の採択率は極めて低い。ぼくがこの論文誌に「論文」として掲載されることになったのは,これでようやく2回目に過ぎない。
学校現場の実践で役立つシステムが,学術の分野でも認められることはそうたやすいことではない。逆に学術の分野では論文になっても世の中では普及していないものは山ほどある。その意味で,今回,キーボー島が権威ある日本教育工学会論文誌に掲載されることは画期的なことだと思っている。
ちなみに,ショートレター特集号には,ぼくの関係論文が4本投稿されていたが,結果は2勝2敗だった。中川一史・堀田龍也・大笹いづみ・狩野ひろみ「学級日誌をコンピュータ上に設計した教室用ソフトウェアの開発と評価」,高橋純・堀田龍也「「2005 年の学校」に対応した校内ネットワーク構築手順の提案」の2本が「ショートレター」で採録決定となった。業績としては「論文」ほどではないにしても,査読されて通過したことに価値がある。これもまためでたいことだ。ホッとした。
上記に示した論文は,順にスズキ教育ソフト,バディコミュニケーション,Skyとの共同研究の成果でもある。ぼくの研究室に共同研究の依頼をしてくれる企業の方々に感謝したい。

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「研究」カテゴリの記事

コメント

遅くなりましたが、キーボー島論文の採択決定おめでとうございます。
子どもたちの日常にとけこむキーボー島の開発にたずさわれたことを誇りに思うとともに、学術的にも評価されたことをうれしく思います。
子どもにも先生方にも使いやすいシステムの裏には、堀田先生、高橋先生の設計思想がしっかりとあり、学校の現状分析から、ニーズ、システム要件まで明確にされた上で開発にはいったことを思い出しました。

投稿: HM | 2005年11月10日 (木) 22時24分

>学校現場の実践で役立つシステムが,学術の分野でも
>認められることはそうたやすいことではない。
>逆に学術の分野では論文になっても世の中では普及し
>ていないものは山ほどある。

そのほうがよほど問題だと思うのですが、学会というところは、そういうことを考えない人の集まりなんでしょうね!(^^)!
 すくなくとも私は自分の成果を論文にしなかったのは、実用的であっても学問的でないと一蹴されることがわかりきっているからです。そういうところには、近寄りたくないです!(^^)!
 100校プロジェクトの頃に教育工学の人たちがインターネットの基礎概念である「ネットワークのネットワーク」ということを理解してくれたでしょうか?
 これも、きっと「学問的でない」といわれるんでしょうね。数年前にリアルタイムのテレビ会議が「先進的でない」と評価されたのと同じでしょう。
 いまでも、運用したことのないセンセイが薀蓄をたれて教育委員会の指導主事たちに「助言」された影響がいまだに残っていることが往々にしてあるのですが、これって「老害」だとおもうし、それに戦っておられる堀田先生たちにもっとがんばってもらいたいと思っています。

投稿: 落伍弟子 | 2005年11月 7日 (月) 03時02分

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