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教育工学における学会と協議会

情報教育やIT活用の実践を始めたばかりの人たちが意外に混乱しているということで,以前に整理したことがある。今年度版に修正して再掲。
「教育工学」という冠をつけた全国規模の会には2つある。日本教育工学会は,教育工学における日本最大の学会だ。この分野のほとんどすべての人がここで発表する。この学会でメジャーになるということは,この分野の一人前の研究者として認知されるということだ。現場教員の割合は1割から2割ぐらいだと思う。今年度の大会は11月3-5日,関西大学総合情報学部で行われる。3日間,ずっと学会発表形式。昨年度の発表論文数は470件を超えた。ぼくは今年はシンポジウム1B「社会人の学習環境を創る-e-Learning,OJT,知識創造をつなぐ教育工学-」を,東京大学の中原君と一緒に担当する。今年度は,連名発表はおよそ15本ぐらいだと思う。
もう1つ似たような名前の組織に全日本教育工学研究協議会がある。こちらは,全国各地の現場教員を中心とした教育工学関係の研究会の総本山のような会である。よって理事には大学教員がいても,参加する人のほとんどは現場教員だ。今年度の大会は10月27-28日,熊本で行われる。1日目(今年度は金曜日)は午前中に学校公開,午後はシンポジウム等。ぼくはこちらでもシンポジウムⅠ「学力を高めるICT活用の授業設計をどう行うか」でアドバイザーとなっている。2日目は学会発表形式で現場の先生たちの発表が毎年およそ100件ほどある。こちらも連名発表はおよそ10本ぐらいになると思う。
そのほか,関連分野の学会には,システム寄りの教育システム情報学会,メディアそのものの研究も進めてきた日本教育メディア学会,最近は現場実践を大事にしようとしている日本教育情報学会などがある。

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コメント

あと、「日本教育実践学会(JSSEP)」(http://www.jssep.org/) というのもありますね。

投稿: 落語弟子 | 2006年6月25日 (日) 12時52分

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