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次なる事件は地震,そして長い1日(10/15)

現地時刻の15日(日)朝07:00ちょっと過ぎ。ぐらぐら揺れて目が覚めた。最初はいったい何が起きたのかさっぱりわからなかった。地震?ハワイなのに?あ,火山の島だ。そんなことを思っているうちにどうやら揺れは収まった。震度4ぐらいかな。
ドアと窓の開閉を確認した。廊下の様子をうかがった。しばらくして館内放送が入った。津波の心配はないという報告だった。
数分後,また揺れた。そして停電。クーラーも時計も止まったので部屋は静まりかえった。その分,屋外の人の叫び声が目立った。館内放送。停電の復旧を努力するとのこと。ぼくにはどうしようもない。
ぼくはそもそも時差に弱い。今回は無事に学会発表も終わったので,無理にハワイ時間に合わせず,日本時間に近い感じで過ごそうと決めていたので,夕べは3時過ぎまで起きていた。だから,停電が復旧するまで寝ようと思った。すぐに復旧すると決め込んでいた。
09:00過ぎ,館内放送で目が覚める。津波の心配は無し。復旧の見込みは不明とのこと。エレベータは停まっているので非常階段を使えとの指示。
11:00。しびれを切らしてロビーに降りてみる。人で溢れていた。みんな不安なんだと思った。ホテルは非常用の自家発電にすべて切り替わっていて,最低限の照明だけが点いていた。レストランなども閉鎖。人でごった返していた。日本人の不安顔が多い。山西先生や高橋の携帯に電話すれど,つながらず。携帯電話網も非常モードなんだろう。ホテルの人に様子を尋ねる。停電はなんとハワイ州全体。電力会社ごとの復旧なので相当な時間がかかるらしい。
2Fの学会会場に出向く。E-Learn2006は文字通りE-Learningの学会。なのに停電でプレゼンもできず,ネットも使えない状況。電気がない「E」の学会なんて皮肉なものだ。みんな車座で,PCの周りに集まってデモしたり,ディスカッションしたり。でも日本の研究者にはなぜか会えず。ちょうどランチタイムになって,学会がサンドイッチとジュースを提供してくれたので,それを食べた。誰にも会えないので,林君が泊まっている隣のホテルに行ってみる。部屋に電話したけどつながらず。13:00頃に部屋に戻る。
そのうち復旧するかなと思いながら,ベランダで読書。本を1冊読み終わったけど,何だか落ち着かない。PCはバッテリーで動くけど,最後の手段になったときに貴重なので,できるだけ動かさないようにした。
14:00もう一度学会会場へ。ディスカッションは続いていたけど,人はずいぶん減っていた。日本の研究者を何人か見かける。
街に出てみる。信号も停まっているので車は徐行していた。歩道には人が溢れていた。当然だけどレストランは営業していない。ABCストアの前には行列ができていた。しかも時々雨が降る。それがみんなをさらに不安にさせているように感じた。テレビがないので,状況すらわからない。日本では報道されているだろうか。もしかしてみんなに心配かけているのかも。
P1000159「こりゃ夜まで復旧しないかもな---」。そう思った。食料を確保しておいた方がいいかも知れない。そう感じてABCストアをいくつか見て回り,列が短い店舗で並ぶ。レジがダウンしているので手作業で販売しているため,入場制限があってみんな並んでいるわけだ。45分ぐらいでぼくの順番が来た。パンとコーヒー牛乳,水をたくさん購入。外はまだ明るい。今のうちにと思って知り合いにまた電話したり訪ねたりしたけど連絡はつかず。一人ぼっちの不安を感じる。
16:00前に部屋に戻る。明るいうちにせめて本を読もうと思い,ベランダで,電気の復旧を待ちながら読書。しかし,読んでも読んでも電気は戻らない。そのうち,外が次第に暗くなってきた。幸い,今日は雨模様で暑くはない。窓を開けていれば過ごしやすかった。
P100016319:00過ぎ。とうとう真っ暗になった。ドアを開ければ廊下の非常灯の明かりが入る。しかしそれだけだ。幸い,このホテルは水道は大丈夫で,トイレもちゃんと流れるので衛生面では問題がなかったけど,とはいえトイレは真っ暗。メガネ事件が終わったというのに,また見えない生活を体験するはめになった。従業員が非常用のライトを持ってきてくれた。小さなライトだけど,それがありがたかった。
体力を温存しよう。そう思って,とりあえず寝ることにする。やることがなくて寝る。日本ではやることがあり過ぎて寝られないのに。
寝たり起きたりしていたところ,21:30に窓の外で歓声が上がって目が覚めた。直後にぼくの部屋の電気が点いた。ホッとした。ただ,このあとまたダメになるかも知れないので,すぐにPCを充電。テレビをつけてみたけど映らない。インターネットの回線を確保。たくさんの人が使い始めたためか,遅いけど,400通以上の未読メールをダウンロードする。
よかった。部屋が明るい。メールが通じる。電気のありがたさを痛感した。14時間半。長い1日が終わった。

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コメント

ご無事で何よりです。
先生の現地レポートを読んで、いろいろなことを考えました。
堀田先生ほどの方でも「ひとりぼっちで不安」と
感じてしまうくらいの状況なんだな…と思うと、なんだか胸がいっぱいになってしまいます。
どうかお元気でご帰国ください。

投稿: kijima | 2006年10月17日 (火) 15時00分

ご無事でなによりでした。
連絡がつかずのメールを見たときにはとっても心配でしたが
メールがきっとたまっているところへ
メールしてよいものだろうかと・・・・

体験したくても経験できない経験。
ひとりぼっちも暗闇も心細さをましますね。
この経験が生きるときがあるかもしれませんね。

日本の報道では,専門家の話として今後1週間ほどは余震が続くとのこと,お気をつけて元気に帰国されることをお待ちしています。

投稿: 小川 | 2006年10月16日 (月) 23時27分

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