ロンドン5日目(1/12)
今日はロンドン郊外のBoxgrove Primary Schoolを訪問。児童数は420名,30人学級×2クラス×7学年。どこの学校でもそうであるように,全教室で普通の授業でインタラクティブホワイトボードを使っていた。ノートPC+ワイヤレスLANという組み合わせもずいぶん増えてきたように思う。聞いたところによれば各教室2台(=約30台)+ノートPC約20台×4セット(=約80台),PCsweet(パソコン室)に5台と7台,その他に特別教室等に10数台で,合計で約140台,1台あたりの児童数は3.0となる。
「情報」の授業では,1年生がLogoに近いもの(Pixieと呼んでいた)をやっていた。これは制御・自動化・プログラミングの基礎体験となる。
理科の人体のしくみの学習では模型とICTの併用をしていたし,体育のダンスの学習ではモデルの提示にインターネット上の動画を用いていた。いずれも教科学習にICTを有効に活用するものであり,日本でのICT活用と方向感は同じ。ただしより気楽でこなれていること,それを支えているデジタル教材群が豊富なこと,そして教員が普段から活用しているから構えていないことが違う点かな。
今回も仕事柄,PCは何台,プロジェクタは何台みたいな質問もしたけど,「ICTを使えって授業できる教員は何割ぐらい・・・」みたいな質問は訪英のたびにナンセンスさを増していく。ICTを必要なときに使えない=授業の質を上げる努力をしていない=教員としての資質を欠くという構図。実はこの構図はICTだけではない。そこが諸外国と日本の最大の違いなんだろうと思う。
午後は買い物・散歩。朝刊によれば英国では2013年度から義務教育を18歳までに延長することを検討中とのこと。昨日の朝刊には全中等教育学校のleague table(学力テストの成績)が公開されていた。この国は説明責任に基づいて動く教育をしっかりと実施しているから,その上での義務教育延長の判断ということか。
19:00からホテル近くのイタリアンで最後の晩餐。いよいよ明日は帰国。
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コメント
義務教育の延長という予算のかかることをすることに、ものすごく驚きました。詳しく知りたいです。
投稿: kyon | 2007年1月16日 (火) 00時20分
お疲れ様です。
いろいろ収穫がありますよね。Congratulations!
やはり「Seeing is believing」ですね。
投稿: S.Y YE | 2007年1月13日 (土) 17時22分