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2007年3月

教材「スキップ」が届く(3/30)

Skipスズキ教育ソフトの方々が来研し,教科単元支援ツール 「スキップ」の見本を置いていってくれた。話をしながら箱を開けると,箱の中の多くはワークシート集の冊子。子ども用ツールで隆盛を極めたスズキ教育ソフトが今回作ったのは,あくまで"教材"なんだということを強く意識づける結果になっている(思えば「キーボー島アドベンチャー」は,ツールと教材の間だったな)。3年生から6年生までの冊子は,それぞれ見開き2pで校正されており,左側に赤刷,右側は子どもにそのまま配るためのワークシートそのものになっている。ワークシートに対応した単元のデジタル教材があり,子どもたちはその学習ガイドに従ってICTを使って各教科の学習を進める。
教員のICT活用指導力のチェックリストでは,「C.児童(生徒)のICT活用を指導する能力」という項目があり,児童生徒がICTを活用しながら教科等の学習を進めていくことを教員がどのように指導するかということが,教員の能力として期待されているところ。この教材があれば,無理なくこれを実現でき,教員のICT活用指導力も上がるだろうなと思った。
「スキップ」の発売は4月3日とのこと。ちょうどこちらでニュースが流れた。

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UNIQUEプロジェクト成果報告会(3/17)がNIME広報記事に掲載

UNIQUEプロジェクト成果報告会(3/17)がNIME広報記事に掲載された。NIMEの平野・特定特認教授による記事。

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助教授から准教授に

全国の大学で,4月から,「助教授」は「准教授」になる。これによる直接的な内容面での変化は特にないけど,一応,肩書きの変化なのでブログでお伝えしておくことにした。「助手」は,「助教」と「助手」に分けられることになる。法的根拠はこちらに。最初はわかりにくいだろうと思っていたら,朝日新聞にこんな記事が。

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教育家庭新聞に掲載(3/27)

●【教育ニュース】 プロジェクタ活用-堀田先生の指導エッセンスを特別公開 (2007年03月27日)という記事が教育家庭新聞に掲載された。

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キーボー島利用状況(3/23)

4年前に開発し,すでに3年半の正式運用をしているキーボー島アドベンチャー。日本教育工学会の査読論文にも採択され(さらには翻訳してEducational Technology Researchにも掲載),産学共同によって開発された学校現場で現実に役立っていて学術で成果を収めた数少ない成功例の1つだ。
2006年度の運用が終了し,4月9日の2007年度オープンに向けてメンテナンス期間に入った。2007.03.23付の利用状況をまとめておく。

登録学校数 1,376校
登録教師数 7,304名
登録児童数 154,214名

1年 6,597名
2年 8,383名
3年 20,567名
4年 41,160名
5年 38,741名
6年 38,766名

文部科学省の平成18年度学校基本調査によれば,小学校は22,878校なので,約6.0%がシェアということになる。また,小学校4年生は1,200,980名なので,日本の4年生の約3.43%が登録していることになる。特にがんがん宣伝しているわけではないので,15万人を超えるユーザーというのは驚異的だ。サーバーをしっかり運用してくれているスズキ教育ソフトに感謝したい。
ちなみに,キーボー島がオープンしてから本日までの登録学校数は2,994校,日本の小学校の約13.1%がキーボー島活用経験ありの学校ということだ。これはすごい。

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NIMEニューズレター2006秋号

NIMEニューズレター2006秋号が発行され,UNIQUEプロジェクトの成果が「忙しい教員を支える教育情報配信システムの開発」として報告されている。

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修了おめでとう!(3/23)

Graduate静岡大学では本日,学位記授与式が行われた。吉野さん,清水さんの2人の社会人大学院生が,無事に大学院修士課程を修了した。
ぼくもかつて社会人大学院生として修士課程に通った。仕事をしながらの通学は,おそらく読者の想像以上にたいへんだ。大学院に行っているから,余計に本務をおろそかにはできない。そのプレッシャーの中,日々,追いつめられるような気持ちになるのだ。
そんな中,2人は仕事をきっちりとこなしながらも,ちゃんと大学院を修了した。今日がその晴れの日だ。おめでとう。

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NHKスペシャル「学校って何ですか?」(3/21)

NHKスペシャル「学校って何ですか?」は,現場レポートの第1部と,有識者の討論の第2部で構成されていた。感想を書いてみたい。
第1部は,現場実践の苦悩を上手に浮き彫りにしたドキュメンタリーになっていた。視聴者にはこれが「当たり前」に見えただろうか,それとも「奇妙」に見えただろうか。学校の雰囲気や指導体制は,地方自治体によってそれぞれだ。加配があったりなかったり,学習指導案に捺印したりしなかったり。それぞれは,何らかのビジョンのもとで作られたカタチである。およそ,多くの教員は,当該の自治体から外に出ることはまずないので,他の自治体の実践を見て,素朴に驚いたりすることがある。そう,日常の勝手が異なるからだ。
現場教員が第1部を見る際の見方としては,そういう各自治体ごとの背景を念頭に置いて見る必要がある。○○県や○○市はスゴイという,単純な比較をしてもあまり意味はない。自分の自治体が今,そういうカタチなのにも,なんらかの根拠があるはずだからだ。
現場教員以外の人は,おそらく自分の時代と比較して見たことだろう。学校の雰囲気等は,今や大きく変わっている。そして,変わっていることにも,やはり事情があるものだ。だから,昔はよかった,あの頃に戻ればいいというような言い回しも,ほぼ現実の解決には役立たないものだ。
第2部は,正直言って,ここ最近の教育を論じる番組では,かなり秀逸の出来だったと思う。伊吹文部科学大臣は,当然ながら文部科学省や政治の立場から説明をしていたが,かなり踏み込んだ解説になっていた。教育社会学者の藤田氏,和田中校長の藤原氏も,それぞれの立場からしっかりと解説していた。学校長のリーダーシップだけでなく,市町村長・教育長・教育委員会の役割,特に予算づけについて,現在の日本の「地方分権」というカタチを前提に詳細に解説されていたのは,よい構成だったと思う。2000年の地方分権一括法(正確には地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律)によって,もはや中央省庁よりもはるかに地方が主導する時代なのだ。そんなことも知らずに,未だに「文部科学省が悪い」という言い方で責任回避している現場教員を見るたびにガックリと来るものだけど,この番組ではしっかりとこのあたりが説明され,首長や地方自治体の「教育に対する責任」が示されていた。

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ここから始めよう!映せばわかるICT活用セミナー(JAPET)(3/21)

Pana1_1Pana2_1日本教育工学振興会(JAPET)主催で行った同セミナー。卒業式の時期だが,70名弱の参加。パナソニックセンターのホールという大きな会場だったので,ゆとりはあったけど,たくさんの方が参加してくれたことをうれしく思った。特に,文部科学省初等中等教育局で情報教育を担当する嶋貫参事官が,ご栄転前のおそらく最後の講演をしていただけたことは特筆に値する。参加した人はかなりお得だったはずだ。
実践報告では,國香さん@富山が簡単で日常的な活用を,松橋さん@世田谷が広める活用を,塩谷さん@静岡が子どもに力をつける活用を報告。どれもコンパクトにまとまっていながらも,説得力のある具体的なプレゼンだった。その後の休憩時には,展示のところにたくさんの参加者が食い付いた。パネルディスカッションでは,皆川君@宮城が学力保障の校内研について,金校長@山形が校内への広め方について,高橋@富山大が海外レポートをしてくれた。うまく話が噛み合ったいいセミナーになった。
終了後,ワシントンホテルで打ち上げ。スタッフとして裏方に徹した田中さん・讃井さん@松下電器産業のお2人,おつかれさまでした。

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UNIQUEプロジェクト成果報告会(3/17)

UNIQUEプロジェクト成果報告会が,3月17日(土)内田洋行・潮見オフィスで行われた。卒業式の時期と重なったものの,会場には70名ほどの人たちが入った。
最初にNIME清水理事長のご挨拶。その後,第1部として,ぼくが平成18年度の研究の概説,石塚客員助教授による校務負担に関する調査の報告,青木部長@内田洋行によるTeacher's Desktopの開発経過報告。
第2部は,まず野中さん@和歌山大学教育学部とぼくの対談。今回は時間が短いので,ぼくは聞き手に回ったが,もっともっと話を聞きたい/議論したい中身だった。次に柳澤助教授@千葉大工学部による講演。千葉市立打瀬小の監修はじめ,日本の特徴的な学校建築を手がける先生だけに,これも印象深い講演になった。
休憩のあとは,視察レポート。笹原さん@富山が玉川学園MMRCを,村井さん@徳島が立命館小学校を教師目線で紹介,その後に笹田さん@内田洋行が2校から学ぶことを整理した。
パネルディスカッションでは,西田さん@柏市,梶本さん@三木市,石原さん@岐阜聖徳学園大学が斬新なプレゼンをしてくれたおかげで,発散的ながらも刺激的な時間となった。
最後は2FのCBCを見学,そこで佐藤さん@岩手と玉置さん@小牧がデモ授業・プレゼンを行った。
多くの参加者が,面白かったと言ってくれたので,まあ問題提起としてはよかったのかも知れない。すばらしい設備を見てうらやましがるだけでなく,これを具体的な研究に落とし込んでいくのが平成19年度の課題だ。
UNIQUEプロジェクト成果報告会のNIME広報記事はこちら

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NIME-内田洋行連携協議会(3/17)

NIMEと内田洋行の包括連携契約による年に1回の連携協議会。両組織の首脳陣が揃う。内田洋行からは向井社長,大久保常務以下,部長陣が勢揃い。NIMEからは清水理事長,嶋崎理事以下,担当の部課長,産学連携担当メンバーが揃った。平成18年度の活動と,平成19年度の計画について,UNIQUEプロジェクト担当のぼくからプレゼンテーション。無事に承諾をいただいた。1つの節目が過ぎて少しホッとした。

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三宅島訪問3日目(3/16)

島からの帰りのヘリコプターは,1席しか確保できなかった。そのため高橋は,いったん船で4時間かかる八丈島に渡り,そこから飛行機で大島に来て,ヘリで三宅島から大島に渡ったぼくと合流するという作戦にした。高橋,申し訳ない。
早朝04:20,渡邊副校長と音楽の藤田先生が宿にお迎えに来てくれ,高橋が出発。学校長も大塚副校長も港にお見送りに来てくれた。しかしその後,外は雨が本降り。10:10,大塚副校長がぼくを宿に迎えに来てくれたときには嵐の兆しだった。ヘリポートに到着し,所定の手続きを済ませたものの,風速20mで運行が懸念された。今日は帰京後,文部科学省の「地域・学校の特色等を活かしたICT環境活用先進事例に関する調査研究」最終会議だし,その後はJAETの常任理事会がある。帰れなかったらいろんな人に迷惑をかけるからどきどきした。
11:35,予定より25分遅れでヘリは出航。風でグラグラ揺れながらも,無事に大島空港に到着。大島は安定した天気でホッとした。そのうち,30分ほど遅れて,八丈島から飛行機が到着,無事に高橋と合流。これまた30分遅れで大島から羽田へ。心配したけど無事に帰京できてホッとした。おかげで文科省会議,JAET常任理事会にも間に合った。

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三宅島訪問2日目(3/15)

Miyake8三宅島2日目の朝。07:30に宿で食事。工事関係者が泊まっていた。大塚副校長がお迎えに来てくれて島内を巡ったが,あっちでもこっちでも復旧工事が続いている。島の子どもたちの保護者も土建業が多いという。島の復興のたいへんさの後ろで,たくさんの国・都・村の資金が投入されていること,そしてそれらが島の人々の暮らしを支えていることを再認。島ではかつての温泉を再掘削し,もうすぐそれがオープンするという明るいニュースもあった。
Miyake9Miyake10朝から三宅村役場。桜田教育長にご挨拶。島の子どもたちの現状について話す。三宅村立小学校を訪ねる。新しい前沢校長先生に挨拶。東京都教育委員会三宅支庁の冨田指導主事に挨拶。
3校時,全学級を見せてもらう。子どもたちのマラソンがんばりカードは島一周を形取ったものだった。こうやっていつも島を愛する心を育てようとしている様子が随所に見られた。子どもたちの多くは幼少期を避難生活で過ごしたからだ。
1年半前にはまだ廃墟のようだった校舎の半分の新建設が終わっていて,そこには新しいパソコン教室もできていた。そして1年半前に置いてきたプロジェクタやカートも健在だった。
Miyake11Miyake12Miyake134校時は3年井原先生の算数の授業を参観。直方体の面・辺・頂点を教え,その性質を調べさせる授業。教材に工夫がある授業だった。5校時は5年重末先生の国語を参観。こちらは文章表現の広げ方の指導。活動をしっかりと保証し子どもをできるようにさせる授業だった。6校時は6年岡先生の社会の授業。国際連合について「にんげん日本史」のクリップを使って教えるIT活用の授業だった。これらが終わってから授業者や管理職と研究協議。高橋からは簡単で効果のあるIT活用を,ぼくからは今日の授業の課題の指摘と代案の提供を行った。
夜は宿に戻り,今日の授業者たちと一献。校長先生もお見えになり,話が弾んだ。学校訪問の様子はすでに三宅村立小学校のWebサイトに掲載されている。

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三宅島訪問1日目(3/14)

Miyake1Miyake2三宅村立小学校教育IT化プロジェクト完了から1年半。あの頃は学校そのものが開校直後であったことばかりでなく,島そのものが復興の始まりだった。今もまだ火山ガスのにおいの立ちこめる三宅島に,高橋と2人で再訪問した。前回のように夜行船での往復ではなく,今回は羽田から大島までANAで30分,その後,ヘリコプターで20分。乗り換え時間を合わせても2時間足らずで,ヘリポートにお迎えに来てくれた大塚副校長に会うことができた。高所恐怖症のぼくには,ヘリコプターは絶句体験だった・・・
Miyake4Miyake5来島したぼくらを,大塚副校長が島内案内してくれた。1年半前に比べると,畑など緑が増えた。倒壊した家などがあるのは高濃度地区の居住禁止の場所だけで,他は見事に復興しつつあった。それでも噴火前の島民の3分の2しか帰島できていないと聞いて複雑な心境になる。子どもたちに限れば当初の3分の1しか学校に戻れていない。さまざまな環境を考えれば,戻りたくても戻れない現実がある。
Miyake3Miyake6途中,噴火した雄山に途中まで登ってみる。ツンドラのようになった木々が印象的だった。まだ噴煙が出ていた。喘息持ちのぼくにはちょっと苦しかった。島の商店に行ってみる。1年半前から比べると格段に品揃えがよくなった。
夜は,渡邊副校長と大塚副校長が宿に来てくれて,高橋と4人で一緒に夕飯を食べた。優れた2人の管理職とお酒を飲みながら,楽しい話ができた。明日は朝から教育長訪問,三宅村立小学校の校内研究に立ち合う。

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再掲>三宅村立小学校教育IT化プロジェクト第2弾(05/07/19)

前回に引き続き,第2回の渡島。今回は,校内NW敷設に詳しい高橋@富山大学教育学部と,その学生の川渕・中田たちが職員室LANをとりまとめた。校内に無線LANのアクセスポイントを設置する作業は村松君@三重大が,高橋研OBの太田と一緒に設定した。2年生以上のすべての教室に1台ずつ置くPCの設定は石塚さんが担当し,坂本がインストール作業をした。吉野さん@元吉原小は2日目に6年生相手にインターネットに関する授業をした。中尾さん@目黒区情報教育指導員はこの授業でTTをした。普段は違う自治体で活躍する吉野+中尾のTTというのはなかなかおもしろかった。竹林さん@ウチダエスコと大塚さん@キャビンはインターネット百葉箱の設置に腐心し,山田がこれをサポートした。森下はルーターの設定,村上はNASの設定。西岡は学校Webサイトのオープンを手がけた。記録映像は宮崎が,文章は三好が採った。藤井・小宮山は,会計や片付けなど,見えない仕事をずっとフォローした。みんな実によく働いた。
総勢20名。静大堀田研最後のビッグプロジェクト。50万円以上のカンパに支えられた今回の仕事は,ミスや不具合がまったくなかったわけではなく100点とはいえないけども,ほぼ滞りなく目的を達成した。うまくいかなかった部分は,ぼくの活動設計の甘さと人員のアサインミス,そしてマネージメント不足に起因するものだ。
齋藤校長,大塚・渡邉・宮島副校長,岡教諭など現地の先生方には,お迎えや民宿の手配,お弁当・お茶の準備などなど,たくさんお世話になった。民宿での懇親会では,楽しく過ごすことができた。ガサガサ動く学生たちを暖かい目で見てくれた。みんな教育者の目だった。ありがとうございました。
渡島した私たちの後ろでたくさんの人たちの応援を受けたことをここに感謝したい。カンパをいただいた総勢85名の人たちの個々の名前はここには記さないが,激励文を学生たちがファイルに綴じ回覧した。応援の気持ちが伝わって,ほんとうにありがたいと思った。また,企業の方々にも多大なご奉仕をいただいた。内田洋行には「インターネット百葉箱」とその屋上設置に関わる人員の出張をしてもらった。学校Webサイトは,エドウェルの「スクールWebアシスト」に頼った。子ども用PCについては,ジャストシステムから「ジャストスマイル3」,文溪堂から「チャレンジ漢プリっこ・計プリっこ」など,ALSI/旺文社デジタルインスティテュートからセキュリティーソフト・モラル教材を寄付してもらった。おかげで三宅村立小学校の2年生以上の教室には1台ずつの子ども用コンピュータが設置され,これから子どもたちが安全に学習で利用できるようになった。
作業記録や映像を,カンパしてくれた方々にお礼として送ることにした。ほんの少しでも,私たちの成果やノウハウが共有できるといいなという願いと,島の子どもたちや先生たちの喜ぶ姿を見てほしいという気持ちからだ。1ヶ月後あたり,きっと突然届く。待っていてほしい。
メーリングリストで共有したメールおよそ1,000通,撮影された記録写真は数百枚。大きなプロジェクトが幕を閉じた。参加したメンバーの誇らしげな表情が印象的だ。
三宅村立小学校のWebサイト(http://schoolweb.ne.jp/miyake/miyake-e)には,すでにぼくらの訪問に関する記事が掲載されていた。大塚副校長,ありがとう!

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再掲>三宅村立小学校IT教育支援(05/06/12)

東京都三宅島。火山の噴火で4年半もの間,学校が閉鎖され住民は避難していた。テレビだけで見ていた世界。しかも現在は避難勧告こそ解かれたものの,まだ火山ガスの影響がある。
この4月,本来3校あった小学校が村立小学校として合同開校した。齋藤校長ほか3校の若い副校長。そのうちの1人,大塚副校長は,ぼくが教員時代,新採教員研修で同期だった仲間だ。18年前,一緒に教育についてよく議論しよく飲んだ。ぼくが学校教育に関わっている最初の段階をともに過ごした貴重な友人だ。その後,若くして難関の東京都の管理職選考A(指導主事コース)に合格し,少し前まで目黒区教育委員会に勤務していた。中尾さん@堀田研社会人院生の上司でもあった。
その縁で,ボランティアを募って三宅島に来た。集まったボランティアはぼくも含めて総勢15名。堀田研OBとして村上・森下・山田・三好,現役学生として西岡,藤井,小宮山普,坂本。三重大学教育学部から村松君と院生の兼折。石塚さんと卒研生の安藤。富山大高橋研OBで現在村上や三好と同僚の太田。そして大塚副校長の部下だった中尾さん。それぞれの特技や勤務先が違うが,だからこそいいメンバーだ。
到着した三宅島は,強い硫黄のにおいが立ちこめ,危険度3で,喘息持ちのぼくは気管支が苦しかった。草木も枯れ,随所に溶岩流の跡があった。そんな中,到着は早朝05:00にも関わらず,港に大塚副校長ほか,先生方がお迎えに来てくれた。学校は,まだあちこちに火山灰を片付けている最中の様子が見られ,噴火時に増築中だった校舎は,そのままの状態。教室と職員室,暫定的に作った保健室などの特別教室がようやく動き出したところだった。図書室や図工室もまだ荷物置き場だった。3校から備品を持ち寄ってきているし,その備品がそもそも被害を受けているので,その管理や運用は気の遠くなるような作業に見えた。校内には脱硫装置が設置されていた。だけど,そこで働く先生たちは,すこぶる明るく前向きな方ばかりだった。
今回の目標は3点。①職員室内LANの確保。現在,1台のマシンだけがADSLでインターネットにつながっているが,LANがなく,インターネットアクセスも,ファイル共有もない。印刷時にはプリンタがつながっているPCに順番待ちをしている状況だった。今回の最優先の作業は,先生方のPCからインターネットにアクセスできるようにし,ファイルサーバ内のファイルを共有することができ,自席からレーザープリンタで印刷できるようにすることだった。現在,学校の情報化やネットワークシステムの開発に関わっているOBたちや石塚さんが中心でセッティングした。②教室に授業で活用できるITセットを設置。現在帰島している全児童数は56名。今後,次第に子どもたちが戻ってくるとしても,単級。そこで,ノートPC+実物投影機+デジカメ+プロジェクタ+スクリーンのセットを2セット作り,教室で使ってもらえるようにした。簡易マニュアルと,若い先生への利用講習まで終わらせた。ここでは目黒区情報教育指導員の中尾さんや,IT初心者教員のことを修士論文にしている西岡の力が役立った。③今後の校内LANとPC教室設置のための技術的な見通しを得ること。具体的には2階にどのようにケーブルを引き回すか,無線LANでどこまで飛ばせるかというようなことだ。これについては,穴開けの位置の検討や天井裏のことなど,技術屋の村松君が力を発揮した。
プロジェクタは松下電器産業が2台とも寄付してくれた。それを載せるカートとスクリーンはイズミが寄付してくれた。協力してくれた企業に感謝したい。学生たちは,右も左もわからない中,三宅島に行くためにと「学校LAN学事始め」を輪講し,LANケーブルの作り方から学びなおした。今日もその努力の成果が出ていた。たくさんの記録写真と議事録は三好や藤井が本領を発揮した。その他,手の不足しているところにさっさと対応したり,1時間おきのミーティングで次々に方向性を確認し修正していくなど,OBたちの動きに学生たちも刺激になったようだった。
先生方は喜んでくれた。早朝のお迎えのほか,民宿での休憩と朝ご飯の手配,お昼のお弁当の手配,おみやげ,見送りと,至れり尽くせりだった。どの先生も,子どもたちの避難生活と帰島生活のたいへんさをよく知っていて,教育に対して後ろ向きの先生は誰一人いなかった。すばらしい教員集団だった。
正味4時間の作業。にも関わらず,ここまで設定でき,目標はクリアできた。今後はメーリングリストで先生方をフォローしていくと同時に,およそ1ヶ月後に再訪問する予定だ。

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誕生日はNIME勤務日(3/13)

今年の3月13日(火)はNIME勤務日。朝からUNIQUEプロジェクト会議で石塚さん,笹田さん・和田さん@内田洋行に,伊藤次長もお見えになった。17日(土)のセミナー(成果報告会)が間近なのでその打合せ,事務との調整。石塚さんと久しぶりに食堂でランチ。午後には平山さん・森さん@チエルが来研,新規プロジェクト打合せ。その後,柿下指導主事@熊本県教育庁が来研,県の教育の情報化について相談。所内会議と,事務書類書きと,何だかんだと対応しているうちにあっという間に夕方。19:00から文部科学省初中局情報教育担当メンバーの送別会のため有楽町。

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堀田研OBによる誕生会(3/11)

Tan1在京のOBたち11名が中心となって誕生会をしてくれた。来れなかったメンバーの近況などもスライドで紹介された。とてもうれしかった。ありがとう。
まもなく43歳。体も疲れやすくなったし,無理をせずにがんばっていこうと思う。と言いつつ,うれしくて若い連中と飲み過ぎた夜だった。

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ここから始めよう!映せばわかるICT活用セミナー(JAPET)(3/21)

連続で実施してきた同セミナーの最終回は,日本教育工学振興会(JAPET)主催。年度末とはいえ祝日なので,簡単なICT活用で効果を上げる授業を確認しておきたい人はぜひ。嶋貫参事官が直接ご講演されるというのも貴重。
これまでのセミナーでは,校内で中心となって情報化を推進する先生が,その広め方を学びに来ている例も多い。また,教育委員会の方の出席もあり,研修会のヒントにもなっているとのこと。教員以外でも,外部人材の方,関連企業の方などの参加も可能。さらに今回は,噂のリスーピアの見学の無料券もついているので,修学旅行の下見としても(?)お得。
最終回にぜひご参加を。お申し込みはこちらから。このブログ経由ということなら〆切過ぎても大丈夫(多分)。

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日 時
 平成19年3月21日(水・祝) 13:30~16:45 (受付 12:30)

会 場
 パナソニックセンター東京

費 用
 無料(リスーピア見学ご希望の方には無料入場券をお渡しいたします)

内 容
 12:30 受付
 12:30~13:20 リスーピア見学(自由参加)

 13:30~13:35 開会挨拶  社団法人 日本教育工学振興会
 13:40~13:50 はじめに
  独立行政法人メディア教育開発センター 研究開発部・助教授 堀田龍也先生

 13:50~14:30 基調講演
  文部科学省初中局情報教育担当 嶋貫和男参事官

 14:30~14:40 休憩

 14:40~15:30 実践報告「ここから始めよう!映せばわかるICT活用授業」
  コーディネーター:
   独立行政法人メディア教育開発センター研究開発部 助教授 堀田龍也先生
  発表:
   「簡単で日常的な活用」
   富山県富山市立光陽小学校 教諭 國香真紀子先生
   「こんな活用もできる」
   東京都世田谷区立砧小学校 主幹 松橋尚子先生
   「子どもに力をつける活用」
   静岡県静岡市立森下小学校 教諭 塩谷京子先生

 15:30~15:45 休憩(展示)

 15:45~16:45 パネルディスカッション「学力を向上させるICT活用のコツ」
  コーディネーター:
   独立行政法人メディア教育開発センター研究開発部 助教授 堀田龍也先生
  パネリスト:
  「ICT活用で学力を保障する」
   宮城県登米市立北方小学校 教諭 皆川寛先生
  「校内に広める」
   山形県米沢市立第七中学校 校長 金俊次先生
  「活用例の分類からわかること」
   富山大学人間発達学部 助教授 高橋純先生

16:45 終了

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ここから始めよう!映せばわかるICT活用セミナー(in仙台)(3/10)

ここから始めよう!映せばわかるICT活用セミナーin仙台が,仙台国際センターで行われた。参加は約40名。玉置(潤)さん・吉野さん・佐藤さんの実践報告は,どれも受講者が引きつけられるものだった。パネルディスカッションは皆川君が小学校,金(隆)さんが中学校,高橋が研究者の立場から登壇。これもよいパネルになった。最後はいつものように情報交換会で盛り上がった。スタッフで牛タンやで打ち上げ。新幹線で帰京。

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岩手・佐藤学級訪問(3/9)

Sato1Sato2寝屋川から神戸に入り,同行する高橋さん@岡山,影山さん@岡山,清久さん@兵庫,土井君@徳島と合流し,19:45神戸空港発の飛行機で仙台。夜遅くの到着だったが,翌日の授業の事前研を行う。
9日(金)仙台から新幹線で水沢江刺。小谷田さん@静岡と,学研NEW編集部4名が合流し,奥州市立水沢小学校へ。吉田校長とご挨拶。
3校時は社会科,「国旗と国歌」の授業。4校時は国語,谷川俊太郎「生きる」の詩の授業。フラッシュ型教材,漢字ゲームなどを経て,詩の分析。5校時は情報テキストを用いた「情報の構造化」の授業。いずれの授業もICTを有効に使い,社会科中心に鍛えてきた佐藤学級の子どもたちならではの授業で見応え十分だった。
子どもたちとの給食,参観者での40分間の授業検討会,校内の先生方を交えてのICT活用研修会など,刺激的な1日を過ごすことができた。
終了後,みんなで一ノ関温泉郷の秘湯に行ったらFOMA圏外でメールできず(涙)。仕事ができない分,のんびりしたような,焦ったような・・・。みんなが誕生祝いをしてくれたのがうれしかった。

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「ブログ社会の落とし穴」DVD発売(3/23)

「ネット社会の道しるべ」「ケータイ社会の落とし穴」に続く第3弾。昨夏放映された「ブログ社会の落とし穴」のDVD化が完了,3月23日に発売される。リアリティあるドラマはNHKならでは。ネットからの購入はこちら

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松下教育研究財団実践研究助成発表(3/10)

こちらで発表。今回の審査は高倍率,思いつきでささっと書いたような申請書はとても通過などできない状況だった。助成先には知り合いの顔もちらほら。おめでとうございます。

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寝屋川市教育センターで講演(3/8)

初めて行った寝屋川市。静岡大学時代からオファーをしていただき,そのたびに日程の都合が付かずにあきらめてもらっていた地域。ようやく都合がついて出かけたが,教育センターの方々は所長以下たいへん前向きだった。話をしていても,トレンドに対する狂いはない。予算獲得は厳しいが,この地域は見込み有りだと感じる。講演は,その後の電車の時間があるのについ話しすぎてしまう。担当の吉岡指導主事には心配をかけた。

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ここから始めよう!映せばわかるICT活用セミナー(in仙台)(3/10)

ここから始めよう!映せばわかるICT活用セミナー(in仙台)が3月10日(土)に行われる。申込はこちら。実践者は,初心者・学校の中心人物・全国区の有名人と多彩。特に情報交換会は直接講師陣と話ができるよい企画。
仙台に近い人たち,ぜひ会場で会いましょう。このブログを見たと申込用紙に書いてもらえれば何とかなります(多分)。あるいは申込用紙と同じ内容を堀田までメールで。

(だいたいの流れ)
13:00 開催挨拶(松下教育研究財団 下田事務局長)
13:10 主旨説明(堀田)
13:25 実践報告「ここから始めよう!映せばわかるICT活用授業」
 玉置潤子先生報告:簡単で日常的な活用
 吉野和美先生報告:こんな活用もできる
 佐藤正寿先生報告:子どもに力をつける活用
14:10 休憩
14:20 パネルディスカッション「学力を向上させるICT活用のコツ」
 皆川 寛先生報告:ICT活用で学力を保障する
 金 隆子先生報告:校内に広める
 高橋 純先生報告:活用例の分類からわかること
 ディスカッション
15:20 情報交換会(名刺交換、質疑応答、講師によるデモ)
 ゾーン1:吉野先生・皆川先生と実践を話そう(LB50NT)
 ゾーン2:佐藤先生と実践を話そう(LB50NT)
 ゾーン3:金先生・玉置先生と実践を話そう(P1SD)
16:00 終了

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これからの教室のICT環境の方向を考える(3/17)

Posterこれからの教室のICT環境の方向を考える -UNIQUEプロジェクト2006年度成果発表会-」が,3月17日(土)に内田洋行(潮見)で行われる。
和歌山大の野中さんとぼくの対談「英国の教育環境に学ぶ」,新進気鋭の学校建築デザイナー柳沢さん@千葉大による講演,玉川学園MMRCや立命館小学校の視察レポートを現場教員が報告,指導主事や研究者によるパネルディスカッション,さらにはあの玉置先生や佐藤先生による新しいICT環境の場でのデモ授業と盛りだくさん。
定員まで少し余裕あり。申込み等の詳細はこちら

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教育情報共有化促進モデル事業企画委員会(3/6)

教育情報共有化促進モデル事業企画委員会が行われた。すでに2月3日(土)に成果報告会をしているので,今回は企画委員のみによる最終報告書や成果パンフレットに関する審議。
思えばこの事業,4年間も続いた赤堀委員長肝入りのよい事業だった。たくさんの方々がこの事業でつながった。特に後半2年間は,三菱総合研究所による質の高いマネージメントのもと,際だった成果が出た。
ここでまた1つ,事業が一区切りを迎えた。

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「ブログ社会の落とし穴」撮影(3/6)

ケータイ・ネット社会の落とし穴」に続いて「ブログ社会の落とし穴」もDVD化決定。それらの宣伝Webサイト用のコメント映像の収録のため,制作会社のスタッフがNIMEにロケに来た。1分ちょっとの短いコメント,カミカミながらも無事終了。

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マイタウンマップ・コンクール表彰式(3/3)

Townマイタウンマップコンクールの表彰式が日本科学未来館で行われた。
今年は,マイスターに玉置さん@小牧市立光が丘中学校・校長,高田さん@マリンワールド・館長という,ぼくの縁のある2名が認証されたことがうれしかった。笹原さんが教頭先生はじめたくさんの先生方を同行してきたことは,校内への実践の広がりを感じさせた。そして影山さん@津島市立西小は,校長先生とともに6年生40名とバスで10時間かけてやってきた。やんちゃそうな子どもたちが,しっかりした表情でぼくに次々に挨拶に来る様子を見て,影山さんはいい実践をしているなと思った。影山さん,おめでとう。

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ベネッセチャンネル番組収録(3/3)

Bene2Bene1ベネッセチャンネルは,スカイパーフェクTV! 上で4月1日から放送開始するチャンネル。50番組のうちの1つ「ベネッセ教育リポート ICTメディアが変えるおやこの学習の未来」の収録のため,早朝より新宿のスタジオに出かけた。07:30に到着し,すでにメイクが終わった大桃美代子さんと打合せ。ほかの出演者は,親野智可等さん,山内さん@東大,中原君@東大,山口さん@宮崎大。

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社会人大学院生同窓会(3/1)

吉野さん・清水さんの修士論文提出が完了したということで,1年先輩の塩谷さん・中尾さんが労をねぎらう会を企画。東京駅丸の内ビルのAuxamis Tokyoで豪華な食事とワイン。楽しいひとときだった。

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ここから始めよう!映せばわかるICT活用セミナー(教育委員会編)(3/1)

Pana1Pana2ここから始めよう!映せばわかるICT活用セミナーin東京が,東京パナソニックセンターで行われた。今回は教育委員会向け。スタッフ等をあわせて30名程度という人数で本音トーク中心に実施。最初は吉野さん・金校長の実践報告。パネルディスカッションは玉置校長と梶本指導主事,研究者の立場から高橋。最後はいつものように実践者が授業の様子と工夫を披露する情報交換会。16:00からスタッフで打ち上げを兼ねてさらに情報交換。学校経営の議論に花が咲いた。

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