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NHKスペシャル「学校って何ですか?」(3/21)

NHKスペシャル「学校って何ですか?」は,現場レポートの第1部と,有識者の討論の第2部で構成されていた。感想を書いてみたい。
第1部は,現場実践の苦悩を上手に浮き彫りにしたドキュメンタリーになっていた。視聴者にはこれが「当たり前」に見えただろうか,それとも「奇妙」に見えただろうか。学校の雰囲気や指導体制は,地方自治体によってそれぞれだ。加配があったりなかったり,学習指導案に捺印したりしなかったり。それぞれは,何らかのビジョンのもとで作られたカタチである。およそ,多くの教員は,当該の自治体から外に出ることはまずないので,他の自治体の実践を見て,素朴に驚いたりすることがある。そう,日常の勝手が異なるからだ。
現場教員が第1部を見る際の見方としては,そういう各自治体ごとの背景を念頭に置いて見る必要がある。○○県や○○市はスゴイという,単純な比較をしてもあまり意味はない。自分の自治体が今,そういうカタチなのにも,なんらかの根拠があるはずだからだ。
現場教員以外の人は,おそらく自分の時代と比較して見たことだろう。学校の雰囲気等は,今や大きく変わっている。そして,変わっていることにも,やはり事情があるものだ。だから,昔はよかった,あの頃に戻ればいいというような言い回しも,ほぼ現実の解決には役立たないものだ。
第2部は,正直言って,ここ最近の教育を論じる番組では,かなり秀逸の出来だったと思う。伊吹文部科学大臣は,当然ながら文部科学省や政治の立場から説明をしていたが,かなり踏み込んだ解説になっていた。教育社会学者の藤田氏,和田中校長の藤原氏も,それぞれの立場からしっかりと解説していた。学校長のリーダーシップだけでなく,市町村長・教育長・教育委員会の役割,特に予算づけについて,現在の日本の「地方分権」というカタチを前提に詳細に解説されていたのは,よい構成だったと思う。2000年の地方分権一括法(正確には地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律)によって,もはや中央省庁よりもはるかに地方が主導する時代なのだ。そんなことも知らずに,未だに「文部科学省が悪い」という言い方で責任回避している現場教員を見るたびにガックリと来るものだけど,この番組ではしっかりとこのあたりが説明され,首長や地方自治体の「教育に対する責任」が示されていた。

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コメント

伊吹文部科学大臣の「東京都と京都(市)の常識は,他の地域の常識とは違う」と明言(というか,「覚えておいてね」という感じだった)なさったのには,ちょっとびっくり。もうちょっとぼかした言い方をするのかと思ってました。

投稿: 落伍弟子 | 2007年3月24日 (土) 02時49分

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