SLICTの裏側
Hannah Jones, Director of SLICT, National College for School Leadership(NCSL)の話には学ぶところが大きかった。
SLICTプログラムは,全国のICT活用に関する有能な校長を集めて行った。このプログラムを元に研修を実施する業者を入札,講師陣についてはNCSLで審査し,研修の品質を保証した。
SLICTの最初の3年間,2003-2005年に受講した1,800名のほとんどは,ICT活用に意識の高い校長だった。これはこれでいいとして,次なる課題は,ICT活用に興味のない校長へのアクセス。地域ごとにどのぐらい来ているか調べ,LEA(教育委員会)に連絡をし,各地域ごとに40%を超えることを目指した。同時に,オンライン上の教材や,きれいなパンフレットを作成し,全国の学校に送った。また,学校長のみではなく,校内のミドルリーダーが一緒に受講するカリキュラムにした。
SLICTの目標は,e-confidenceを持つこと。多くの校長がICT活用による学校経営に自信を持った今,SLICTは発展的解消を迎える。今では,NCSL(管理職研修センターとでも訳せばいいかな)の研修の1つにSLICTの内容が位置付き組み込まれることになった。
ハンナの次の言葉が印象的だった。
SLICTは介入して意識を変えるプログラムだった。日本はまだSLICT前夜だ。
すでに意識が変わった今,SLICT解消する時期を迎えた。
| 固定リンク | 0
「海外出張」カテゴリの記事
- 2024年の自己評価その3(本務編)(2024.12.31)
- ソウル出張(10/29-31)(2024.10.30)
- クアラルンプール出張(9/11-14)(2024.09.15)
- 2023年の自己評価その3(本務編)(2023.12.31)
- ソウルな出張(12/5-7)(2023.12.07)
コメント