St Jude and St Paul's Church of England Primary School
St Jude and St Paul's Church of England Primary Schoolは,児童数203名の小学校。ロンドンで最も貧しい10地区の1つで,移民,難民,DVやsingle parentがたくさんいる学校。生活保護住宅の1Fが学校となっており,黒人の子どもが多い。reception(義務教育外だが英国の小学校にはどこにでもある幼稚園クラス)から6年生までの7学級。教員は9名,Teaching Assistantが11名。週半日だけICTtechnicianがやってくる。
そんな背景を聞いたけど,子どもたちは屈託のない笑顔だった。低学年は確かに落ち着きはないが,高学年は日本の学校のしっかりしたクラスのように落ち着いていた。教育の力を感じる。全教室を見たが,教員の指導力もなかなかだった。Head Teacher(校長)のMs Marjorie Woodも,自信に満ちあふれていた。
BECTAが行った,社会的に不利な地域を対象にしたICT testbedにより,インタラクティブホワイトボード(IWB)が全教室に入っている。これまでの実践では,KeyStage2(7歳から11歳)の集中できない男子児童に20%程度の学力向上の結果が出ているそうだ。
この地区では,小学校43校中,17校がSLICTを受講。学校長とICT担当管理職が受講している。SLICTを受講して役立ったのは,全教科のあらゆる授業でICTを活用して教えることによってよい効果が出るということ。確かに日本でも,先般公開した北方小のように,学校ぐるみでICT活用に取り組んでいる学校での授業改善は著しいことからも,これは世界共通なのだろう。
SLICTの影響もさることながら,IWBと小学校教科用コンテンツ,そしてQCAが用意したscheme of work(学習指導要領のどこでどんな風にICTを活用すればよいかというライブラリ)が,極めて有効に働いているのを目の当たりにした。
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