新学習指導要領案の公表(2/15)
新学習指導要領案が,2月15日(金)17:00で解禁となった。もちろん事前にプレスには説明会がしてあり,独自取材を重ねてあったが,それがいっせいに解禁されたことで,各紙ではいくつかの角度から報道している。多くは授業内容の増加,授業時数の増加,台形の面積が戻ってきたなどの「ゆとり教育」からの回帰や,道徳の教科化の見送りなどについて触れている。
しかし今回の学習指導要領の最大の特色は,戦後初めて教育基本法が改定され,それに伴って学校教育法などの教育関連法が改定された後の最初の学習指導要領だということだ。新法における義務教育の概念,各校種ごとの役割の定義などを受けている。また,PISA調査をはじめとする国際比較結果や現行学習指導要領をめぐる反省など中教審最終答申で公表されたさまざまな検討結果を受けている。総合的な学習の時間の設置後の最初の改定でもある。こういう観点で歴史的な学習指導要領でもある。
教育の情報化に関しても,各教科等の記述の中に,コンピュータ・情報通信ネットワーク・教育機器などの用語を中心にさまざまな記述がある。情報については教科再編等が行われたわけではないのでその修正箇所は分散的でわかりにくいかも知れないけど,個人的にはこれだけの記述が各教科等の学習指導要領本文に記載されていることには感動する思いだ。
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