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「先導的教育情報化推進プログラム」最終成果発表会(3/2)

文部科学省が平成19年度から3年間行った「先導的教育情報化推進プログラム」の受託団体による最終成果報告会が,三田共用会議所で行われた。
どの発表も,3年間の研究成果を熱心に報告したものだった。個人的に印象に残ったものをいくつか記す。
特定非営利活動法人情報ネットワーク教育活用研究協議会による「児童・生徒の情報活用能力育成の検証のためのe-testingの開発と実用化」。報告は永野先生だった。いわゆる情報活用の実践力の評価にまつわる研究。1990年代から2000年頃に,こねっとプランの延長で行ってきた学習パッケージとその学習目標管理の研究が,10年かかって実用化しつつあることを感じた。
教育情報化推進協議会による「教員のICT活用指導力向上のための形成的な評価方法の開発と実用化(教員のICT活用指導力向上研修)」は,できあがっているパンフ,教材等が,極めて実用的だと感じた。こういう現実的な研究成果こそが,行政からの委託による研究のミッションだと思う。
株式会社NTT西日本-東海による「情報を区分けした先進的な校務の情報化 ―校務の情報化により、学校が変わる・教員が変わる・児童生徒が変わるー」は,その仕組みそのものよりも,校務情報の「区分け」を実践したことと,それに合わせた校務実行体制を整備したことになると思う。すばらしい実践研究だと感じた。
その他,自分が深く関わったものとして,日本教育工学協会(JAET)「管理職のための戦略的ICT研修カリキュラムの開発」,熊本県教育委員会「新しい学校経営における熊本型Web統合校務支援システムの実践」がある。前者は,いわゆる情報化に関する管理職研修。学校経営の視点からの研修の組織化と実践だ。2010年度からはJAET単独事業として実施される。後者は,県教委がリードすることで,学校長→副校長または事務長への権限委譲をはじめとする決裁方式まで見直した校務の情報化の実践。ICTの整備だけでなく,それを前提とした組織のカタチの見直しまで行っていることで実効性が担保できている。
当初,NIMEによるTRAINもこのプログラムによって開発されサービスされた。NIMEが独法として廃止となったことで,受託は叶わない結果となったことが,心から残念に感じる。

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