文部科学省「学校教育の情報化に関する懇談会」(4/22)
「学校教育の情報化に関する懇談会」は「今後の学校教育(初等中等教育段階)の情報化に関する総合的な推進方策について有識者等との意見交換等を行うため,文部科学副大臣主催の下」で行われる懇談会。政治主導なので審議会でも検討会でもなく懇談会なのだそうだ。いずれにしても大きな流れを決める大切な会であり,その委員に任命されたのだから,まずは自分の立場をはっきりさせようと思った。ぼくは学校現場に入って研究をしている研究者だから,先生たちの目線を大切にしたい。こういう会では,学校を改革せよというイメージの発言の方がウケがいいことは知っているが,あえて保守派でいくことに決める。少し先の将来,情報化によって教育がさらによい方向に変わっていけばいいという気持ちはもちろんあるし,願っていることだ。だからこそ,ソフトランディングが必要であり,現状の学校の現実にまずはフォーカスすることが大切だという主張をすることにした。
第1回会議は文部科学省の大きな会議室で行われた。傍聴も100名以上はいたと思う。関連企業等はほとんどいた。鈴木寛副大臣も出席。座長は安西・元慶應義塾大学塾長。ぼくの左隣は三宅なほみさん,右隣は野中先生。久しぶりに会った陰山さんもメンバー。中村伊知哉さんにもご挨拶できた。会議は初回であることから,全委員の考えを3-4分で話すように事前に指示があったので,ぼくもレジュメをまとめていった。小学校での実践を中心とした立場であること,ICT活用によって勉強がよくわかるようになることに期待が集まっていること,学校現場の現実,情報化の現状,実物投影機の活用の実績からみて指導用デジタル教科書の開発を突破口にするのが良いということを提案した。
終了後,副大臣と話す。保守派のような意見をあえて出したことを伝えると,副大臣は「先々の成功のためにまずは足下をという主張は理解できる」とのこと。少しホッとする。夜は,玉置先生,野中先生と,おでん屋で夜の懇談会。
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