H22.3付の教育の情報化に関する実態調査(速報値)公開
先の「学校教育の情報化に関する懇談会」の席上で,H22.3付の「教育の情報化に関する実態調査(速報値)」が公開された。文部科学省のWebサイトに掲載されている。昨年度のスクール・ニューディール政策によって,ICT整備はこれまでに比べて格段に進んだことが示されている。
とはいえ,現場教員にとってこれでICT活用が楽になったかというとまだまだだ。たとえば教室にデジタルテレビが入った地区では,周辺機器が入っていないために「テレビしか観られない」=活用率が十分に上がらない=税金の活用として望ましくないという指摘が上がっている。実物投影機が一緒に導入された地区の活用率と比べると天と地の差だ。つまり,デジタルテレビ(表示機器)の整備に対し,授業で役立つリソースとしての地デジ放送,実物投影機,PC,さらにはインターネットなどが整備されたかどうかで,授業に役立つかどうか決まるということだ。
今回の速報値の発表を受け,ここやここで新聞報道されている。いずれも取り上げられているのは電子黒板。確かに前年比3.4倍に伸びているが,導入台数は約56,000台。全国には約37,000校あることを考えれば,まだまだ学校に1台程度だ。このぐらいの整備で何かが簡単に変わるはずもないが,それでも報道は電子黒板ばかりだ。もっと普通教室への大型提示装置等の普及に注目して欲しいと思う。
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