第43回VHS(10/13)
第43回VHSは,神田駅そばにある会議室にて行われた。会場のご提供をいただいたスズキ教育ソフトのみなさんに感謝したい。
冒頭のアピールタイムの後は,日本教育工学会から研究奨励賞を受賞した中尾さんのお祝い会。ぼくが同賞について概説し,中尾さんに受賞スピーチをしてもらった。
土門さんによる施設紹介は,ネイパル厚岸。すばらしい設備と同時に,児童生徒に望ましい自然体験を授けるための人的配置等について議論になった。片山さんの実践紹介は,岡山県総合教育センターのICT活用の取り組みがしっかりと地に足が付いたものであることがよくわかった。ナベによる英国訪問記は,単なる見聞録ではなく,教師という専門職が違う土地柄の学校に身を置くことの大切さが伝わった。スズキ教育ソフトの爲課長による「まかせて学校図書館」の製品紹介は,さすが営業と唸るプレゼンだった。
後藤さんの模擬授業は,彼女が教材に立ち向かい,考え抜いた後が感じられた一方で,授業では決してぞんざいにできない片々の小さな授業技術があり,模擬授業ではそれが飛びがちであることが感じられた。宮崎君の模擬授業では,指導者用デジタル教科書の価値が伝わる内容だった一方,「何に注目させるか」の背後にある「それは何を押さえるためか」の系列が,児童に納得を持たせるものになるのだということを再確認できた。佐藤さんの模擬授業は,種類分けされた発問のステップアップが機能しており,結果的に自然と深く思考するようになっていく授業の流れ,それを組み立てる教材研究力,授業力に感服した。
最後の恒例高橋トークは,教員研修センターによるフィンランド視察から得られたICT活用について。なぜフィンランドはPISA型学力が高いのか,その理由は東南アジアのそれと同じとぼくは確信した。ならば日本がすべきことも明確だ。
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