翔和学園参観(1/24)
谷教授と一緒に担当している「授業技術の研究と実践」の講義の一環で,院生たちとともに中野坂上にある翔和学園を参観した。翔和学園には,小中学部,高等部,大学部があり,さらに就労移行支援がある。募集要項にも書かれているが,小中学部では主として広汎性発達障害,アスペルガー障害,LD,AD/HDなどの発達障害のお子さんを対象としている。
その実践には息を呑んだ。すごかった。普通教室に1人いてもたいへんそうなお子さんを10数名集めて一斉授業が成立している。どの児童生徒も参加している。授業者は若い。だけどその授業技術は適切で的確だ。教師としてのオーラもある。病状をよく理解しつつも,寄り添うことより指導して鍛え育てて伸ばすことを全面に出している。ICTも実に効果的に活用している。院生たちにも良い刺激になった。
残念なことに,翔和学園は学校法人の認可が得られず,まだNPO法人なのだそうだ。この記事にもあるように,貴重な実践を重ねている"学校"。設置認可が得られないということは,卒業しても認定されないこと,補助金等の財政支援が得られないため人件費や校舎で苦労するということ。こういう優れた実践をしている組織に,自分は何ができるだろうかと考えた。同様の意見を持っている議員さんもいることがわかった(面識はないけど)。
翔和学園は長野県にも進出が決まっている様子。行政の理解が進んでほしいと強く願っている。
終了後は院生たちとランチ。その後,静岡大堀田研OBの宮崎君とお茶。
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