第74回VHS(12/16)
第74回VHSは,神田の貸会議室で行われた。会場にご配慮いただいたチエル株式会社のみなさんに感謝申し上げたい。
今回は通常運営の最終回。運営事務局はかなり気を遣って準備をした。いつものように予定時刻の少し前にスタート。今回もお祝いごとから。アピールタイムではそれなりの衝撃も。前向きにがんばり続けている人の「人生」を感じるものだった。
土井君による鳴門教育大学教職大学院での学びの報告では,彼がずっとこだわってきた着眼点が大学院進学という時間的なゆとりの中で花開いていく様子がよくわかった。ノブによるこれまでのリフレクションでは,自分の興味を追求することと組織のために身を切ることの二重性の苦悩と,それを乗り越えて自己実現する厳しさや尊さを感じた。村上君の製品紹介は,30年前の実践をもとにした新規教材であり,学習指導の普遍性を再確認した。
笠原さんの模擬授業は,理科における基礎的な知識の習得が,その後の探究に面白く機能するための教材開発の重要性が提案されたものだった。特に若い教師たちがワイワイと取り組んでいたのが印象的だった。正寿先生の歴史の授業は,戦時下の厳しい暮らしを報道するメディアのあり方を考えさせる発展的な学習。第四次産業革命以降は,ほかの産業と独立して情報やメディアが存在するわけではないのだから,このような授業づくりが一層期待されるところだ。塩谷先生の模擬授業は,学習の目標とそのための学習活動,そして題材文の関係を自覚していないと表層的な学習に終わってしまうということが明確にされたものだった。語る時間が十分になく申し訳ない気持ちになった。
恒例の高橋トークは,学習の基盤となるICTの基本的な操作に関する言及。今後きわめて重要になる部分だ。
終了後はナベナベ。50名の参加。その後は川居さん主催でフラッシュ型教材活用セミナーの同窓会的二次会。
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