堀田科研会議@松江(1/28-29)
柴田先生と朝食。大久保君に迎えに来てもらって島根県民会館へ。堀田科研の基盤研究(B)に関するプロジェクト会議。こちらもそれぞれの提案が交わっていき,今後の研究の粒度と信念についてのいい議論に。お昼にパスタを食べ,米子空港へ。みんなとはぐれて,ラウンジもなく,なんとなく過ごす。羽田空港は快晴。八木澤君と久しぶりに会う。
昨年度,登録者が85万人に達したキーボー島アドベンチャー。GIGA端末の活用のための基本的なスキルの修得としてキーボード入力から始めている学校が多くなったのだと思う。
2015−2019年度の5年間は,4月の登録学校数は400校強,登録児童数は8万人程度だった。これに対して,2020年度(昨年度)は,4月の登録学校数は400校強のまま,登録児童数は9万人程度で少し増えた程度だった(年度後半にものすごく伸びたけども:コロナ)。2021年度(昨年度)は,4月の登録学校数ですでに1,200校を超え,登録児童数は約24万人。2022年度(今年度)は,4月の登録学校数で2,100校を超え,登録児童数も40万人を超え,新記録となっていた。その後,8月末の段階で登録児童数は75万人を超え,この時点での過去最高となった。
サーバや回線負荷を鑑み,今年度からはフルクラウドでのシステム運用となっている。継続して運用していただいているスズキ教育ソフトに心より感謝申し上げます。
登録学校数 4,610校
登録児童数 854,666人
1年 74,122人
2年 93,932人
3年 178,585人
4年 173,520人
5年 161,239人
6年 161,277人
令和4年度学校基本調査(確定値)によれば,全国の小学校は19,161校。現在の登録学校数は,その24.1%を占めることになる。
2020年度から全面実施となった小学校の新学習指導要領の総則には,「児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得」とある。小学校でのキーボード入力学習が必須となり,そのスキルは「学習の基盤」として各教科等における深い学びを支えていく。
キーボー島がオープンしてから本日までに登録した教師数は通算44,974人,学校数は12,301校。すでに多くの学校でキーボー島アドベンチャーをご活用いただいている。ご活用いただいているみなさんに感謝すると同時に,ぜひ今後も1校でも多くの学校で活用していただきたいと願う。
13)学会
日本教育工学会(JSET)の会長は2年目を迎え,選挙で2023年からの2期目2年間の就任が決まった。1期目は法人化後の学会運営の体制づくりに腐心したが,2期目は少し新しいことに取り組もうと思う。米国の教育工学会(AECT)や中国の教育工学会(CAET)で招待スピーチがあるなど,対外的な業務も多かった。
日本教育工学協会(JAET)は高橋会長が就任,ぼくは常任理事から評議員に移り互選で議長に選任された。日本教育メディア学会,日本教育情報学会では理事を拝命した。日本教育工学研究協議会で基調講演を担当した。日本教育技術学会ではパネルディスカッションに登壇した。
14)講演等
越塚先生@東大からの依頼でEd-AIシンポジウムに登壇した。東京学芸大教育フォーラムに登壇した。内田洋行によるNew Education Expoでは今年も東京と大阪で基調講演を担当した。ラーニングアナリティクスについてのセッションでは内田洋行との共同研究の現状報告をした。EDIXでは東京と大阪で,関西教育ICT展では大阪で講演した。JEES教育シンポジウムはオンラインでの開催となったが,今年も多くの若い教師たちに参加してもらうことができた。Googleとの共同研究によるいくつかのセミナーや,チエルマガジンセミナー,指導と評価大学講座,研数学館「算数・数学連続セミナー」などは対面で,ほか総合初等教育研究所やリシード,日経BP社「教育ICT Days」などいくつかのオンラインセミナーに登壇した。
学校現場向けの講演は,母校の天草市立本渡南小の公開研究会での講演のほか,熊本県高森町に継続的に関わった。筑波大附属小,岩手大学教育学部附属中などの新学習指導要領に影響力がある学校や地域の公開研,たくさんの関係研究者が集った仙台市立錦ヶ丘小学校の公開研,広島県教委や長野県教委,富山県教委,宮城県教委による講演会,お世話になった方々がたくさんいる中でのJAPET&CEC総会での基調講演など,これまでの人生で深く関わりがあるものだけお引き受けして講演した。
テレビ出演等も基本的にはお断りした。日本経済新聞,朝日新聞,毎日新聞,共同通信,日本教育新聞,教育新聞,教育家庭新聞などに記事が掲載された。