2024年の自己評価その4(社会貢献編)
第12期の中央教育審議会委員の後半.初等中等教育分科会では分科会長代理,個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会でも部会長代理となった.義務教育の在り方WGの委員も継続,「出張中教審」で学びの多様化学校を2校視察したのは勉強になった.教育課程部会の委員にもなり,次期学習指導要領につながる課題の議論をした.新設されたデジタル学習基盤特別委員会では委員長,その直下のデジタル教科書推進WGでも主査となり,デジタル教科書の今と近未来を繋ぐ議論をした.次期ICT環境整備方針の在り方WGでは主査代理となり,こちらは2ndGIGA時代の端末やネットワークの現状と課題の議論をした.教育データの利活用に関する有識者会議の座長は継続.今年度は1年間で課題整理としていたが,後半にビジネスモデルの議論が入り,事務局が調整にご苦労されていた.その他,校務DXや生成AI等について意見交換をした.情報活用能力の体系的な育成については幅広に議論した.研究開発学校の委員も担当し,特に学習の基盤となる資質・能力としての情報活用能力の育成について,愛知県春日井市と宮城教育大学附属小学校に助言をした.学力調査アドバイザーも拝命した.視学官・調査官会議でワークショップを担当した.デジタル庁のピッチイベントや国立教育政策研究所のシンポジウムにも登壇した.
文部科学省による「リーディングDXスクール」は1年目の大成功を受けて2年目はさらに大きく飛躍した.企画委員長として基調講演や,指定地域の学校を委員長訪問として視察し助言等をした.夏休みの対面研修も全体をみるだけでなく登壇もした.荒川係長が獅子奮迅の活躍だった.学校情報基盤・教材課の課長は武藤課長から寺島課長にバトンタッチ.にとってもお世話になった.
13)学会
日本教育工学会(JSET)の会長任期は2期2年目(通算4年目)の最終年度だった.法人化の方も安定し,重点研究領域の拡大など研究の質の向上,経営基盤のさらなる安定,業務のデジタル化推進のほか,J-stageに未掲載の論文の掲載などを進めた.日本教育工学協会(JAET)の高橋会長,JAPET&CECの山西会長との連携も順調.日本教育情報学会では理事,日本教育メディア学会では評議員を拝命し,全国大会で基調講演を担当した.日本教育工学会では全国大会のシンポジウムやチュートリアルに登壇.教育システム情報学会の全国大会の50周年記念シンポジウム,日本教育心理学会のシンポジウム,日本家庭科教育学会のセミナー等に登壇した.
14)講演等
東京学芸大学では,ICTの教育フォーラムに登壇した.また,日本教育大学協会の大会基調講演を担当した.岐阜大学教育学部の創立150周年記念講演を依頼され岐阜で講演した.千葉大学教職大学院の公開講座も担当した.京都教育大学の講演会で基調講演を担当した.
内田洋行によるNew Education Expoでは今年も東京と大阪で基調講演を担当した.EDIXでは東京で,関西教育ICT展では大阪で講演した.JEES教育シンポジウムはハイブリッドで10周年記念講演を担当した.Googleによるセミナー,チエルマガジンセミナー,教育家庭新聞セミナー,MetaMoJi Daysなどに登壇した.
学校現場向けの講演は,母校の天草市がリーディングDXスクールに選定されたこともあり,5回の助言と講演をした.同じく熊本県の高森町に継続的に関わった.横浜市,名古屋市,京都府指導主事研修,徳島県と広島県の情報教育研究会など,お世話になった方々に招かれたものだけお引き受けして講演した.
テレビ出演等も基本的にはお断りした.日本経済新聞や朝日新聞,毎日新聞をはじめ新聞にはいくつかコメントが掲載された.そうそう,週刊文春にはヒドい目に遭った.丁寧に取材対応したのにも関わらず,断片的な事実を適当に組み合わせて自分たちのストーリーに入れ込み,関係者に無駄な心配をおかけした.幸い,関係の近い多くの人たちはぼくの普段の姿勢を理解してくれていること,手続きはすべて正当に行われてのことであることなどを承知してくれているので,笑いながら応援してくれたことが心強かった.