東北大学大学院情報科学研究科の重点研究にラーニングアナリティクス研究が決定し,ぼくがその中心になること。それが執行部のご判断だった。2年間の特別研究費によるラーニングアナリティクス研究センターの設立と,2年間の特任助教の雇用経費の負担という大きな支援を研究科からいただいた。
あっという間の2年間。ラーニングアナリティクスに関する研究は,肝心の学習データの取得の倫理的な検討に大きな壁があり,なかなかの苦労をすることになってしまった。高等教育では自分の取り柄は十分に発揮できない。同じ苦労するなら初等中等教育の分野で連携研究をしようという判断で,内田洋行+緒方研究室@京都大との共同研究や,つくば市+東京書籍+Lentranceとの共同研究,Googleとのデータ利活用研究,小崎先生@奈良教育大との科研研究,そしてぼく自身の
挑戦的研究(萌芽)の科研研究との組合せで,2年間でラーニングアナリティクス研究の最初の一歩は進められたと思う。
もちろん共同研究者のみなさんのおかげだけども,これらの研究を裏方として支えてくれたのが川田君。特任助教(研究)という立場で,ぼくの研究室とラーニングアナリティクス研究センターを見事に支えてくれた。本当に頼りになる存在だった。そんな川田君を送別する企画として,長濱君が手配してくれ,秘書の立花さんも一緒にラーニングアナリティクス研究センターの4人で蔵王温泉に出かけた。車中,おいしいしゃぶしゃぶを食べながら,部屋飲みの二次会の席などで,思い出話が尽きなかった。ほんとうにいい仲間を得て,ぼくは幸せだと思った。
ありがとう,川田君。4月からの職場での活躍を期待しています。